朝5分だけ掃除をするようにすると、心が整って快適な一日をスタートさせることができます。
これは『幸運は、必ず朝に訪れる。
』（枡野俊明 著、秀和システム）を読んで学ぶことができました。
今回は本書より、朝のちょっとした片付けがその日一日の過ごし方を快適にしてくれることを学びましたので紹介します。
目次
朝の掃除は心を整えてくれる
著者は掃除の大切さを以下のように語っています。
朝やるべきこととして、まず私が挙げたいのは「掃除」です。
（中略）
掃除をすることで心の塵や埃が払われる。
そして、心地よさがもたらされ、晴れ晴れした心にもなるのです。
心が整うといってもいいでしょう。
生活空間を綺麗にする。
それは心を整える大前提でもあります。
散らかった部屋にいて心を整えようとしても、できるわけがありません。
朝の掃除は、まさに心を整える作業です。
これほど朝にふさわしい作業はないのではありませんか。
（P.73-P.75 より）
部屋が散らかったままだと、集中力が散漫になったり、モノを探すときに無駄な時間をつかってしまうため疲れてしまいます。
朝掃除をすることで、部屋が気持よい空間になり、掃除をした達成感にも包まれることで気持よく一日をスタートさせることができるのです。
朝5分だけ1コーナーを片付けてみよう
とはいえ、朝の時間は貴重で忙しいもの。
「朝の忙しい時間に掃除なんてするヒマないよ」と思うかもしれませんが、すべてを掃除しようとは言っていません。
たとえば、ベッド周り、テーブルの上、トイレ周りなど、ほんの1コーナーだけ、少しの掃除と片付けをするだけでいいんです。
5分という短い時間ですから、できることも限られてきます。
短い時間でする片付けで特にオススメなのが、「立てる」「まとめる」「捨てる」です。
立てる
足下やテーブルの上など、モノを横にして置いているとスペースを取ってしまいます。
本を立てる、カバンを立てる、服をハンガーにかけるなど、縦方向に片づけることを意識すると、生活スペースを簡単に確保できます。
まとめる
次に、同じ種類のものは同じ種類のものでまとめてしまいます。
本は種類やサイズごとにまとめる、洗濯物は色物や下着ごとにまとめる、クローゼットは仕事用とプライベート用でまとめるなど。
そうすることで、いざ使うときに時間がかからなくなり、必要なモノが見つからないといったムダな心身の浪費をなくすことができます。
捨てる
そして最も意識したいのが捨てること。
モノがあるから散らかる。それならモノを無くせばいいですね。
昨夜飲んだビールのカンやコンビニのお弁当容器などのゴミはもちろんのこと。
「長い間使っていないもの」や「いつ使うかわからないもの」を1日1個捨てていくだけで、みるみるうちに必要なモノだけが残り、シンプルで快適な空間をつくることができます。
目につく大きなモノを整理するだけで、部屋にスペースができてスッキリさせることができます。
1週間で30分の掃除をしたことになる
1日5分、1つのコーナーを片付けるだけで、1週間で30分ほど掃除したことになります。
週末にまとめて掃除するというのが一般的だと思いますが、日常的にある程度きれいな状態をつくることができていますから、週末に掃除をするとしても短時間で済みます。
こうすることで、週末のプライベート時間を充実させることもできますね。
朝はエネルギーに満ちている時間帯ですから実践もしやすい。
朝の5分掃除習慣は、人生を充実させるためのとても効果的な方法だったんです。
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一掃除、二信心
禅には「一掃除、二信心」という言葉があります。
信心（しんじん）は仏様を信じる心のことですが、なんとそれよりも掃除の方を上位に位置づけています。
これは、掃除が単にその場所をキレイにするだけではなく、心をキレイにすることにもつながるからです。
散らかった環境では多くのモノが目に入り、脳がリラックスすることはできません。
脳や心が疲れていると、生活に余裕がなくなり、考え方が凝り固まり、日常に潜む小さな幸運にも気づけなくなってしまいます。
生活空間の余裕は、心の余裕です。
毎日過ごす空間だからこそ、生活空間を毎朝ほんの5分だけ掃除して、心をリラックスできるように努めていきましょう。
「あ、こんなところにあった！」なんて、昔なくしたものが見つかるラッキーもあるかもしれません。
1日5分掃除は心を整え、人生を充実させることができると学べた。
わたしはなんて幸運なんだろう。
Lucky Rookie
本書はお寺の住職である著者が、朝時間の使い方を変えるだけで心身ともに健康に、また、幸運を見つけやすくする方法を教えてくれる一冊。
お寺の住職ということもあり、毎日の朝習慣の改善方法と一緒に、「禅」についての知識も学ぶことができます。
興味がありましたら是非読んでみてください。
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