幸運は「悪い我慢」ではなく「よい我慢」をしているときに訪れます。
これは『運は「バカ」にこそ味方する』(桜井章一 著、ソフトバンク クリエイティブ)を読んで学ぶことができました。
我慢には2種類ある
本書には以下のように書かれています。
我慢には「よい我慢」もあれば「悪い我慢」もある。
よい我慢をしていればその我慢が実になることもあるかもしれないが、悪い我慢は続ければ続けるほどその人の人生を間違った方向に進ませる。
人生を生きていく上でちょっとした我慢や辛抱は必要だろう。
ただ、そこにはそれがよい我慢なのか悪い我慢なのかを見極めるセンスが必要である。
(P.71 より)
生きていると何かと我慢しなければ行けない場面がありますね。
そんなとき著者は「悪い我慢」ではなく「よい我慢」をしているか意識すると人生がいい方向へ変わると言います。
悪い我慢とは?
そもそも悪い我慢とはどんなものでしょうか。
悪い我慢とは、「自分に勇気がないことから生じる我慢」です。
たとえば、理不尽に耐えて身を削りながら働いているけれど評価されないような会社にいて、勇気を持って転職できない場合。
あるいは、恋人が金銭的にも人間的にもだらしなく、自分の身を犠牲にして関係を保っているような場合などです。
これらのケースは転職や別れなど自分が行動する勇気が持てず、辛い状況を我慢してしまうことが引き起こしています。
悪い我慢をしていると、嫌な気持ちだけが残って妬みやそねみといったネガティブな考えに占領されてしまいます。
こうした自分の弱さによって我慢していることがある人は「よい我慢」をするように意識してみてください。
良い我慢とは?
では、よい我慢とはどんなものでしょうか。
それは、あとに爽快感が残る我慢、具体的には「人の役に立った我慢」です。
たとえば、電車で席をゆずったり、車の列に割り込ませてあげたり、相手が終わるのを待ってあげたり、「いいことをした」とそのあとに思える我慢ということができます。
こうした「よい我慢」ができていると、気持ちが朗らかになるため、我慢しているにもかかわらず精神的に安定した状態をつくることができるのです。
良い我慢で心に余裕をつくろう
よい我慢ができるということは、心に余裕があることを意味します。
他人の役に立つために行動するというのは、自分の心に余裕がなければできないことだからです。
つまり、「他人の役に立つ我慢をできた」と意識できれば、自分の心に余裕があることに気づくことができます。
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心に余裕をつくって行動する勇気を生み出そう
「よい我慢」に慣れていくと、親切心が身に付き、さらに親切をすることに慣れると、人を助けるために積極的になることができます。
そして人の役に立とうと行動していると、幸運が舞い込むようになります。
というのも、人は助けられたらお返しをしたくなるものだからです。
感謝の気持ちに始まり、思いもよらない嬉しいお返しをしてくれるかもしれません。
心に爽快感が残る上、幸運にも嬉しいお返しがいただけるかもしれないなんて素晴らしいことですね。
そんな心の状態になれば、自信がつき悪い我慢から抜け出す一歩を踏み出すことができるようになります。
今行動するのか、そのまま悪い我慢をして自分を犠牲にし続けるのか。
答えは明らかなのではないでしょうか。
よい我慢をすることで心に余裕ができ、悪い我慢をやめる一歩を踏み出す勇気がもてることが学べた。
わたしはなんて幸運なんだろう。
Lucky Rookie
今回紹介した本書はプロ雀士である著者が、自身の主宰する「麻鬼会」で教えている人生哲学について書かれた一冊。
考えるよりも感じることに焦点をしぼり、より本能的にものごとをとらえるノウハウを学ぶことができます。
興味がありましたら是非読んでみてください。